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・潮力発電とは?

潮力発電とは、潮汐発電とも呼ばれ、

月や太陽の引力によって起こる海水の満ち引きを利用した発電方法です。
これに地球の自転なども加わり、

宇宙規模の神秘的な力を利用しての発電には夢がありますね。

 

この潮の満ち引きでは、

満ち潮 と 引き潮 が必ず1日2回ずつ起こります。

潮の流れが24時間のうち、6時間おきに変化するという訳です。

 

海が満潮になっている時は海水が多くなり、

干潮になると海水が少なくなりますから、

潮流発電ではその潮流の差を利用して、

満潮時に海水を貯め、

干潮時に堰を開放するという

小さな水力発電のようなシステムで行われていきます。

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によりますと、

平均潮位差が5m以上あると潮力発電所が実用化できるそうです。

 

 

世界では、フランスのランス河口に

1967年から世界最大規模の潮力発電所がすでに稼働をしています。
このランス潮力発電所

最高潮差は13.5m、

年間平均潮差は8mになります。

 

ここではなんと

長さ332.5mもある発電所部分に

24基のタービンが並び、最大24万kWの発電をしています。
建設コストが高いと言われる潮力発電所ですが、

すでにその部分も回収し、今では原発よりも安いコストで可動を続けているそうです。

 

 

潮力発電では潮位が発電量の大きな目安となります。

取り出せるエネルギーが潮位差の2乗に比例するため、

潮位差が2倍違うと、エネルギーは4倍に変化することとなります。

 

カナダのアンナポリス発電所では

最大潮位差が世界代々の16.4m。

 
韓国の始華湖で稼働している潮力発電所では

最大潮位差が10.3m、年間平均潮位差8.2mなど立地に恵まれることが必要です。

 

 

潮力発電は、

イギリスでも商用化がされていたり、

アメリカでも国家プロジェクトとして力を入れているなど

世界的に注目をされているエネルギーです。

 

このように各国で潮力発電の研究が盛んに行われているのですが、

日本では国からの補助や支援がないこともあり、現在のところ実用化はされていません。

 

 

・潮力発電の仕組み

先ほども少し書きましたが、潮力発電と水力発電はとても似ています。

 

海に沿うように陸地にまずは水を貯めるためのプールを作ります。
海とプールは水門で仕切られており、

満潮に向かう間の時間には水門を開き、中のプールに海水を貯めていきます。

 

そして満潮になったら水門を閉じます。
貯まった水を干潮時刻を待ち、一度に放流することで、

プールから海面へと水は落ちていきます。

この高低差を利用してタービンを回すのです。

 

また、空になったプールへ満潮時を待ち一気に水門を開くことで、

今度は水は流入する逆の力で発電をすることも出来ます。

 
これによって満潮時と干潮時の

1日2回、合計4回の発電が出来る事となります。

 

 

・潮力発電のメリット・デメリット

潮力発電のメリットとしては、

・燃料が不必要なこと。

・二酸化炭素の排出がないこと。

水の密度が大きい為、小さな面積で大きなエネルギーを期待できることなどがあります。

 

潮力発電所は海沿いに建設をすることになりますが、

日本は海に囲まれた国ですので候補地は少なくないと言えるでしょう。
また潮の満ち引きは決まった動きをしていますので、

発電量をあらかじめ試算できるということもあります。

 

一方デメリットですが、

海への建設となりますので、発電設備への負担が大きいことがあります。
塩害や付着した貝などの除去にかかる維持費がかかりますし、

海水では老朽化が激しくなりますので、陸での水力発電設備と比べて耐用年数が当然短くなってしまいます。

 

ちなみにこの設備の点検維持や、

貝の除去なども、潜水士の仕事となります。

 

 

もう一つのデメリットとして、

日本近海では盛んに漁業が行われています。

漁業海域に発電施設を建てた場合、そこに住む魚への影響が懸念されます。

 

例えば津軽海峡は、

潮の満ち引きの高低差が期待できる潮力発電の研究をするのに大変優れた場所ですが、

海への影響を考え、同じ海洋エネルギーでも

海中風車など潮力以外の方法を検討しているそうです。

 

 

・日本での取り組み

このように、日本では漁業との兼ね合いで、

潮力発電の開発が進んでいないのが現状です。

 

すでに稼働をしているランス潮力発電所でも、

ダムの建設に伴いイカナゴやカレイの姿を見なくなってしまったという報告もあり、

一度乱れた生態系を戻すことは非常に困難であることから、

今後も導入しようという流れを作るのは厳しいでしょう。

 

それだけでなく、現在国内で一番潮位の差が大きいのは

有明海で最大潮差5.9mです。

残念ですが世界的にみると圧倒的に潮差が足りません。

 

更に、日本で利用できる潮差での潮力発電に力を入れていくのなら、

まず実験を行いデータを集める必要があります。
その実験を漁業の邪魔にならないように行おうと考えた場合、

現実的にまず施設を建てられる場所がありません。

 

 

こうしたことにより、積極的な潮力発電の開発が国内では進んでいないのが現状であり、

今後も研究や開発が進むことはあまり期待できないかと思います。

 

とはいえ潮の満ち引きからなる海洋エネルギーを諦めた訳ではありません。

潮力発電ではなく潮流発電の実験は

現在日本で行われていますので、また別に書きたいと思います。

 
【参考サイト】

日経ビジネスオンライン
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130219/243962/

コトバンク
http://kotobank.jp/word/%E6%BD%AE%E6%B1%90%E7%99%BA%E9%9B%BB

PRESIDENT Online
http://president.jp/articles/-/10089

スマートジャパン
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1312/22/news007.html

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港湾潜水技士 松山だいすけ

港湾潜水技士 松山だいすけ港湾潜水技士

投稿者プロフィール

1980年東京都稲城市生まれ。元動物看護士。
現役の港湾潜水技士であり、実業家。
『潜水士試験合格アドバイザー』
昨年12月に、横浜にてセミナー講演を行う。
■□■□■
 いつでもどこでも気軽に学べ、現役のプロダイバーが伝える、
どこよりもわかりやすいオリジナル『潜水士試験』教材を開発する。
 潜水士、インストラクターを目指す人に教えている。
資格取得後も、人材派遣の紹介で潜水士に限らず、他業種の仕事をあっせんをする等、幅広く活躍中。
 ダイバー関連雑誌取材紹介あり、ラジオ番組出演等あり。

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